長野県小川村で、有機JAS認証を取得し、有機農業に取り組んでいます

2010年2月18日木曜日

田舎暮らしフォーラム

<a href="http://hesolife.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2010/02/17/20100217.jpg"><img class="image-full" src="http://hesolife.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2010/02/17/20100217.jpg" alt="田舎暮らしフォーラム" border="0" /></a>
役場で田舎暮らしフォーラムがあり、参加した。

参加者は小川村にIターン、Uターンで来た人たち、安曇野田舎暮らしアドバイザーの方々を招き、村長、副村長も参加しての集まりだった。

参加者からの意見も活発に飛び交い、なかなか濃い内容の集まりになった。
中でも移住して10年経つ人から住まいの事に関しての発言が印象的だった。

要は住むところ(本当の意味での住まい)がないという話しである。
空き家は至る所にあるのだが、家主が貸したり売ったりしないのだ。
村は何をしてるのかというと、村営住宅を一生懸命建設している。
村営住宅はいわゆるアパートで都会でいえば立派な住宅なのだが、僕も含め都会からの移住者が田舎でアパート暮らししたいかというと全然そんなことはなく、でも村は移住者に対して村営住宅を紹介する。
ひどいことにオール電化のマンションもあり、こんなに快適ですよ!と言わんばかりだ。
薪ストーブや囲炉裏、火のある生活の気持ちよさを求めているのに、感覚のギャップは大きい。

結局、しょうがなく村営住宅に住むか、子育て期間中だけ都合のよい小川村に住み、中学卒業(村には中学まであり、高校はない。長野の高校に通うとバス代が定期代だけで3万かかる)したら村を出ていくというパターンになっている。
これではいつまで経っても人口は増えないし、本当の意味での定住者が根強くのは難しいのではないか。

言い方は悪いがはっきり言って、空き家の住人は村を捨てたのであって、小川村に移住してきて、この地でやっていこうという人には喜んで貸したり売ったりするくらいじゃないと駄目でしょと思う。

もちろん家主の言い分も分かるが(家財道具が置いてあったり、お盆に帰って来たり、こんなに古いのに人に貸すのは申し訳ないとか‥でも結局、家や土地への執着心なんだよね、それも分からなくないけどね)人の住まなくなった家はどんどん傷むし、文化財級の日本建築の古民家が朽ちていく。ほんとに忍びないこと。

結局おっくんも小川村で家が見つからず、隣りの中条に移る。
高齢化が進み、限界集落がますます増え、あと10年したらほんとに厳しいことになるのは目に見えていて、今一番大切なことはいかに村の人口を増やすか、それも小川に定住し子育てをしていこう、という人を増やせるかだと思う。

さて今日のフォーラムがどれだけ村長に響いたか、少しは解決の糸口になればよい。

ちなみに僕は今、鉄工所跡地の事務所に住んでいる。

目指せ!古民家暮らし。なのである。

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